ライカのオールドレンズは価格が高騰していて、おいそれと手に入れられるようなものではなくなっていますが、ある程度入手性が良く、比較的安価だったのが Elmar f=9cm 1:4 だったので、試しに購入してみました。
解放絞りは F4 と、決して明るいレンズではありませんが、焦点距離が 90mm という中望遠のレンズのためか、意外とよくボケてくれます。
また、開放絞りでも口径食が無く、隅々まで綺麗な円形ボケとなってくれます。
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/60 F4 -0.5EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
1950 年前後に発売されていた古いレンズなので、現代のレンズのようにピント面の解像度と柔らかいボケが両立した高性能な感じではありませんが、全体的にソフトでとても雰囲気のある写りだと思います。
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/50 F4 +0.3EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/125 F4 -0.8EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
真ん中の細長いレンズが Elmar、左は同じような画角の Zeiss Jena Tessar 80mm F2.8、そして右は Minolta AF Soft Focus 100mm F/2.8 です。
Elmar は異常に細長く、現代のカメラに取り付けるととても滑稽なイメージになります。
α7IV, MINOLTA AF MACRO 100mm F2.8 (D)
A Mode 1/40 F5.6 -0.5EV ISO=1600 Cleative Look=ST WB=Auto
細長いレンズですが、そのほとんどはフォーカス調整用の鏡胴で中は空洞です。レンズ本体は信じられないくらいにコンパクトにできています。
α7IV, MINOLTA AF MACRO 100mm F2.8 (D)
A Mode 1/40 F5.6 +0.2EV ISO=1600 Cleative Look=ST WB=Auto
絞り羽根も 15 枚と非常に多く、全域でほぼ円形絞りとなります。
現代のレンズも多くは円形絞りを採用していますが、開放で口径食が出ないレンズはなかなか類を見ないものです。
普通は開放から 1 ～ 2 段絞らないと、隅の方はレモンボケになってしまいます。
α7IV, MINOLTA AF MACRO 100mm F2.8 (D)
A Mode 1/50 F5.6 -0.3EV ISO=1600 Cleative Look=ST WB=Auto
後ボケはとても綺麗だと思います。
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/30 F4 ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/30 F4 +0.7EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
わざとピンボケにしてみました。隅々まで円形ボケになります。
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/500 F4 ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
前ボケは少しにじんだ感じになります。
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/1250 F4 -0.8EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/640 F4 -0.5EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
このレンズ、意外とイルミネーションの撮影に向いているのではないでしょうか？
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/500 F4 +0.3EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/60 F4 -0.2EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/200 F4 +0.8EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/100 F4 ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
未知との遭遇？？
思い切り絞ると、光の周辺に光条のようなものが出てきます。
α7IV, Leica (Ernst Leitz Wetzlar) Elmar f=9cm 1:4 (L39) :: Type1 1948～
A Mode 1/13 F32 +0.3EV ISO=3200 Cleative Look=ST WB=Auto
Winter Illuminations
